大田広域市有形文化財第7号に指定された玉溜閣は正面3間、側面2間の一重入母屋造りの建物です。渓谷の岩盤と渓流の間の岩に頼ってそれぞれ異なる高さの柱を立てた後、床の枠を組んで下部構造を造成したのが特異だといえます。
この建物は1693年(粛宗19)に修造したことがあり、本来、宋浚吉と彼の門人たちが仁祖のとき(1623~1649)講学のために建てたものであり、建物左側の岩盤に彫られている「超然物外」という刻字は宋浚吉の字と伝えられています。