高さ423.6mの鶏足山は日照りが厳しいとき、この山が泣けば雨が降ると伝えられており、ピスリ、ペクタル山と呼んだりもします。山の姿が鳳凰のようであることから鳳凰山と呼ばれたりもしましたが、朝鮮時代にソン氏一族のある人が重宝な名前は隠さなければならないとして、鶏足山と変えて呼ぶようにしたという話が伝えられています。
鶏足山脈はセチョン峠を越えて食蔵山とつながっていますが、南には龍雲洞から北に新灘津、石峰洞、大清ダム近隣の渼湖洞まで16km程度の小さな山脈を成しています。
美しい森と谷間、歴史的な文化財などがたくさんあって人々がよく訪れる鶏足山の頂上には鳳凰亭(展望台)が建てられていて、ここで接した山の斜面の澄んだ空気は自然の有り難みを感じさせます。山に登ると森の間に広がる大清湖がすがすがしさを加えます。頂上から眺める夕焼けの風景は大田8景の一つで壮観です。
鶏足山の頂上には百済時代に石で築いた鶏足山城が雄壮な姿を誇っており、大田にある30余りの百済城の中で規模が最も大きく、原形がよく保存されている山城です。大きなテメ式で築造され、周囲が1,037mにもなり、高さ7~10.5m、幅3.7mで城内には大きな井戸があります。